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解体・建設読了 約3

車検切れ事故を、仕組みでなくす。車両管理システムを作った理由

解体業の現場で、一番怖いものは何か。

時間でも、コストでもありません。事故です。

車検が切れた車両で、公道を走ってしまう。資格が切れた状態で、作業に入ってしまう。会社の許認可が切れたまま、仕事を受けてしまう。どれも、起きてしまえば取り返しがつきません。人の命に関わり、会社の信用に関わり、事業そのものを止めかねない。経営者にとって、これ以上に重いリスクはありません。

「うっかり」で、期限は切れる

これらに共通するのは、「うっかり」で起きるということです。

誰も、わざと期限を切らしたりはしません。紙の台帳やExcelで管理し、担当者の記憶でカバーしている。けれど、車両が10台、20台と増えれば、車検も点検も保険も、それぞれの期限がバラバラにやってきます。有資格者が増えれば、見張るべき期限の数はさらに膨れ上がる。

人間の注意力には限界があります。数が多すぎれば、抜け漏れは起こるべくして起こる。これは、担当者が悪いのではありません。記憶と紙で大量の期限を管理しようとすること自体に、無理がある。仕組みの問題です。

だから、システムが期限を見張る

そこで、車両管理システムを作りました。

すべての車検期限を一元管理し、期限が近づくと自動で通知します。どの車両が、いつまでか。画面を見れば一目で分かる。期限が迫れば、放っておいてもシステムのほうから知らせてくれる。誰が見ても同じ状況が分かるので、特定の人しか把握していない、という属人化もなくなります。

事務の方が、紙の束やカレンダーとにらめっこする必要はなくなりました。台帳への転記も、二重入力もいりません。確かに、現場の負担は大きく減ります。

楽になることが、目的ではない

ただ、楽になることが目的ではありません。

一番の目的は、車検切れの事故を、ゼロにすることです。

「楽になる」は、結果としてついてくるもの。本当に守りたいのは、現場で働く人の安全と、会社の信用です。だから、仕組みで「事故を起こさない」を実現する。人の頑張りや記憶に頼らない。経営者が、期限のことを思い出して夜に不安になる——そんな状態から解放する。これが、このシステムの芯にある考え方です。

資格も、許認可も。同じ考え方で

いま、同じ考え方で資格管理の仕組みも作っています。

有資格者の資格期限を管理し、切れる前に知らせる。車両と同じく、資格切れも重大な事故につながります。

さらに、会社の許認可の期限管理も視野に入れています。許認可が切れたまま事業を続けることは、それ自体が重大な事故です。解体業であれば、建設業許可や解体工事業登録の更新期限も、切らせば仕事を受けられなくなる、経営に直結する期限です。車両、資格、許認可——形は違っても、根っこは同じ「期限」というリスクです。これを、ひとつの考え方でまとめて潰していく。バラバラの管理表をいくつも作るのではなく、会社の期限を一本の仕組みで守る。

そして、その先へ

ここで止まるつもりはありません。

しばらく現場で運用しながら、現場の声を拾い、改善を重ね、もっといい形に育てていきます。作って終わり、ではありません。実際の現場で使われ続けて、少しずつ磨かれていって、初めて意味があります。

実は、その先に考えていることもあります。まだここでは言えませんが、「期限を見張る」だけで終わらせるつもりはない、とだけお伝えしておきます。

現場を、前へ。私たちはいつも、その一歩先を考えています。

車両管理車検解体業業務システム
Author
遠藤 友治

フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 30年にわたり中小企業の業務システム・基幹システムの開発に従事。 通信販売管理システムを自社プロダクトとしてゼロから立ち上げ、約30社に導入。 一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。

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